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特色

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大人も子どももみんな
 名前やニックネーム

朝市センター保育園では子どもたちも大人たちもみんな名前やニックネームで呼び合います。

​「先生」ではなく「きみこ!」や「ゆきべえ」など。同じ目線に立って向き合うことを大切に考えています。

そこにはありのままの自分でいいんだよ、ということと、大人はどの子も我が家の子のように接しているよ、というメッセージが込められています。

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園庭がない?
仙台の街中には公園がいっぱい!

​仙台駅前の仙台朝市内のビルにある保育園には、園庭はありません。

​けれど木々が生い茂り、自然たっぷりの大きな公園が、仙台の街中にはたくさんあります。お目当ての公園めざして、時には片道20分も歩くことも。特別な遊具がない公園でも、木の周りや土の中、石の下、いろんな発見をするのが子どもたちの得意技です。

公園によって季節ごとに楽しめるポイントがあったり、行先を自分たちで相談したり。

おまけですが、いっぱい歩く経験で、小学校にあがって登校する体力ができている、なんて声も。

仙台の台所・朝市の皆さんに見守られる安心感

保育園は仙台駅すぐ、仙台朝市のまんなかあたりのビルにあります。朝市で働く方々からの、朝の「おはよう」やお散歩の「いってらっしゃい」「今日はどこへ行くの?」の声に日々見守られて過ごします。

今では少なくなってしまった地域での子育てが活きている場所。もちろん、旬の野菜や食材にも恵まれているのも魅力です。

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布おむつの実践で、赤ちゃんとの感情を共有

朝市センター保育園では布おむつを使用しています。「びしょびしょで気持ち悪いね、ふかふかのおむつに替えたら気持ちいいね」と話しながら、赤ちゃんに芽生えた快・不快の感情を大人が受け止めることで、信頼関係を育みます。

​赤ちゃんとのたっぷり豊かな応答・共感のプロセスが、言葉をもたず記憶にも残らない赤ちゃんの時代にこそしっかりと保障される。それこそが、人間の土台つくりにつながるとの思いから、布おむつ保育を実践しています。

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給食は園内調理
おやつも大切な食事です

給食やおやつは、朝市の新鮮な食材を使っての園内調理。保育室からガラス戸越し、子ども達の顔が見える場所で、毎日出汁をとり、ご飯を炊きます。

おさかなのメニューが多く、赤魚の竜田揚げが人気。肉屋さんから仕入れる新鮮なレバーとにらのケチャップ炒めもおかわりする子がいっぱいいます。

おやつも子どもにとっては大切な一食と考えて、お雑炊やひじきごはん、ポテトおやき、豆腐ドーナツなど、手をかけて作っています。

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年長さんになったら「荒馬」
​躍動する踊りです

朝市センター保育園では年長さんになると踊るのが、「荒馬」。

​笛や太鼓の音色に、みんなで息を合わせて、荒々しく豪快に舞う踊りです。

青森県に伝わる伝統芸能の一つを保育園児が踊れるようにアレンジされた<誰かのためではなく、自分のために踊る>荒馬は、子ども達の明日への生きる力となります。

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大自然の中でお泊り!
夏の合宿、冬のそり合宿

朝市センター保育園では夏と冬に、大自然の中での合宿があります。

山の木々、植物、川の生き物など、近所では見られないものに触れ、感じ取る夏の合宿。雪の上をそりで何度も疾走する冬の合宿。子どもも大人も、心に残る大切な体験です。

こだわり

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子どもたちの全面的な発達を保障する保育をめざして

朝市センター保育園は、配置基準を上回る職員の配置で、ひとり一人の育ちに沿ったきめ細かな保育を行うとともに、毎日歩いての探検散歩や、民舞・歌・リズムあそびにも積極的に取り組んでいます。

 

 また、おにぎりを持って広瀬川河川敷まで足を延ばしたり、保育園の畑がある愛子地域まで電車に乗って遠出散歩にも繰り出します。

 

 蔵王の麓での夏合宿では、沢に放流されたニジマスを掴み取りしてその場で捌いて焼いて食べる「生きものの命をいただく」体験もします。

 

 バケツで稲の栽培をしたり、収穫した米を手作業で脱穀したり、畑で育てた大根を切り干し大根にしたり、アレルギーの子も一緒に食べられるみそを手作りしたりと、体と心を健やかに育てる食育活動にも楽しく取り組んでいます。

 

 お正月の餅つき会の時は、獅子舞とともに仙台朝市場の方々に餅を配って歩きます。七夕や秋の収穫祭など地域の方々とともに季節を楽しむ行事を大切に取り組んでいます。

子育てが楽しい環境づくりをめざして

 朝市センター保育園は、普段の保育園での子どもの様子を、保育に参加しながら知ることができる「保護者保育参加」や、年3回のクラス保育懇談会があります。

 

 また、保育団体の研究集会への保護者によるレポート提案や、「内部被ばくを考える」「就学までにつけたい力とは」など、時々の問題関心の高いテーマでの学習会も行われています。

 

 PTA・おやじの会・母ちゃんの会・同窓会など保護者と保育者、保護者と保護者、大人と子どもとの豊かな関係を築いていくうえで重要な役割を果たしている様々な「会」の運営も大事に取り組んでいます。

 

 家庭と保育園が協力しながら「子ども観」や「子育ての手立て」を共有するとともに、「一人ぼっちじゃない、みんなで楽しい子育てをする」環境づくりに積極的に取り組み発信してきました。

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働くお父さん、お母さんをしっかり支える保育園をめざして

  朝市センター保育園は、産休明けの赤ちゃんの受け入れや、夜8時30分までの延長保育の実施など、働きながら子育てをするお父さんやお母さんの就労を支えてきました。

 特に、待機児童が増え続ける中、兄弟姉妹が一緒に通える保育園、年度途中から入園できる保育園の体制を維持する努力を行ってきました。

仙台朝市場とともに

  朝市センター保育園が立地する仙台朝市場には、朝早くから夕方暗くなるまで、一日中額に汗して働く元気でたくましい大人たちの姿があります。毎日、市場通りを通って散歩に出かける子どもたちの一人一人の名前を呼んで声を掛けてくれます。行事の買い出しの際には、物心両面からの暖かい支援をいただきます。

 

 こうした日常的な交流の中で、子どもたちは、大人の労働のリアルな姿と大人の頼もしさに触れ、コミュニケーションの意味と喜びを体験し、たくさんの無償の愛情に包まれて育つ心地よさを知るのです。

 

 また、給食の食材は給食担当者が市場に足を運び、「今はこの産地のものがいいよ」や「この魚が今は旬だよ」などと情報をもらいながら新鮮でおいしいものを選んで購入することができます。

 さらに、市場の魚屋さんが魚の捌き方を子どもたちに教えに来てくれたり、みそ作り用の豆と麹、節分の季節のイワシの頭なども子どもたちが買い出しに行ったりします。はらぺこのお腹だけでなく心もたっぷり満たしてくれる朝市場なのです。

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制約は、新しい保育を生み出すゆりかご

 朝市センター保育園の開園当初は、「園庭もないビルの保育園で、いったいどんな保育ができるのか?」といった懸念の声も多く聞かれました。しかし、「子どもの本当の願いと子どもの育つ力を真ん中に据えて、大人と子どもが誠実に真剣に関わり合うことが最も大事。園庭がなければ、街中が園庭。アスファルトを突き破って芽を出す雑草のように、たくましく伸びていこう!」と朝市場通りの保育園ならではのユニークな保育を切り拓いてきました。

 

 街へ繰り出す散歩の日々、その中で出会う四季折々の草花や虫たち、そして、人々の営みは、子どもたちの旺盛な知的好奇心を揺り動かします。

 

 梅がたわわに実る梅の木の庭にはよく通います。実った頃合いを見て、収穫の許可を取り付け、保育園中で『梅とり』に繰り出します。採集の本能の赴くままどっさり収穫してきますが、それはやがて、梅干しになったり、梅ジュースになったりします。もちろん、梅の木の持ち主にも届けられます。

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